がん治療
がん治療は外科治療、放射線治療、抗がん剤治療の3本柱が基本の標準治療であり、どの治療も効果や副作用は人それぞれに違います。当院ではこれら3本柱に併用する形で、あるいは標準治療の適応外となった場合に単独でも治療することができる方法を提案します。またこれから提案するものは、抗がん剤による治療に伴う副作用、たとえば食欲不振であったり、倦怠感、白血球減少などを軽減する効果も期待できます。副作用により治療が持続的に続けられず、治療を中断せざるを得ない患者様は珍しくありません。
『がん治療を絶対にあきらめない。 最後まで希望を捨てない。』
当院はそんな患者様に寄り添い、助けとなれるよう日々邁進してまいります。
アルテスネイト製剤
アルテスネイトとは
「青蒿(せいこう)」というキク科ヨモギ属の植物から分離・精製されるアルテミシニンの誘導体がアルテスネイトです。WHO(世界保健機関)に認証されて、管理されている世界的な薬剤でもあります。
アルテミシニンは中国では古くから解熱剤などとして用いられていました。現在はマラリア治療薬として世界中で使用されています。そして近年、ドラッグリポジショニングの観点からアルテミシニンに抗がん作用があることが多くの研究で明らかになっており、欧米・国内の医療機関でがん治療薬としての治療効果を上げてきています。2015年にはアルテミシニンを発見したトウ―ユーユー博士がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。

アルテスネイトの抗がん作用
がん細胞は鉄を多く含んでおり、アルテスネイトは鉄と反応してフリーラジカルを発生します。一般にフリーラジカルはがんを発生させる原因とされますが、一方でがん細胞自体がフリーラジカルに弱いことも知られています。がん細胞内に鉄が多いのに対し、正常細胞はあまり鉄を含んでいません。したがって、アルテスネイトはがん細胞に比較的特異的に細胞障害作用を示します。加えて、正常細胞にはカタラーゼやSODなど、フリーラジカルの害を打ち消す抗酸化酵素が含まれています。そのため、アルテスネイトが投与されると、がん細胞が選択的に障害を受け、消滅するのです。

副作用
抗腫瘍作用を示す投与量では正常細胞に対する毒性が比較的低く、副作用が少ないと期待されています。
アルテスネイトは昔からマラリアの治療に使われていた生薬の成分で、安全性が高く副作用が軽度であるとの報告があります。
ただし、がん治療における使用は標準治療として確立されておらず、患者様には個別にリスクや効果について十分に説明を行い、ご理解と同意をいただいたうえで治療を実施いたします。
可能性のある副作用としては、消化器症状(吐気、下痢、腹痛)や肝機能障害、頭痛、めまい、ふらつき、アレルギー症状(発疹、かゆみなど。アナフィラキシーは非常に稀)などがあげられます。一部の研究では高容量または長期使用時に脳幹神経毒性のリスクも指摘されています。
当院でのアルテスネイト治療について
点滴患者様ご自身でご購入いただきます。日本フェロトーシス臨床研究会に所定の文書にて申し込みし、注射薬(30本/箱 ¥900,000)をご購入後、当院に注射薬が届き次第治療開始可能です。
週1~3回の頻度で点滴通院していただきます。1回の点滴に注射薬3本を使用し、10回の点滴で1クールとなり、点滴自体は20分程度で終了します。
※ 当院受診時に、再診料等が別途発生します。
内服

Artemix-M60はがん治療用として開発された世界で唯一のアルテミシニン製剤です。アルテスネイト点滴に併用することで、相乗効果が期待できます。
当院にてご購入いただけます。
1ボトル60錠入り(2錠/日 1か月分) ¥52,800
※ 本製品は臨床研究用であり、市販品ではありません。
※ 本薬剤は承認薬の適応外使用にあたりますので、公的救済制度(医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度)の適用がありません。
アルテスネイトに関連したリンク
日本フェロトーシス臨床研究会野田製薬株式会社
