がん治療
がん治療は外科治療、放射線治療、抗がん剤治療の3本柱が基本の標準治療であり、どの治療も効果や副作用は人それぞれに違います。当院ではこれら3本柱に併用する形で、あるいは標準治療の適応外となった場合に単独でも治療することができる方法を提案します。またこれから提案するものは、抗がん剤による治療に伴う副作用、たとえば食欲不振であったり、倦怠感、白血球減少などを軽減する効果も期待できます。副作用により治療が持続的に続けられず、治療を中断せざるを得ない患者様は珍しくありません。
『がん治療を絶対にあきらめない。 最後まで希望を捨てない。』
当院はそんな患者様に寄り添い、助けとなれるよう日々邁進してまいります。
▶ 6種複合免疫
▶ 低分子化フコイダン
▶ イベルメクチン
6種複合免疫療法
6種複合免疫療法とは
自由診療でできるがんの免疫療法の1つです。
患者様自身の血液中に含まれる免疫細胞を取り出し、より効果的にがんを攻撃できるように活性化・増殖させて体内に戻し、がんと闘う力を増強させる治療法です。
多くのがんが適応となっており、肺がんや乳がん、胃がん・大腸がんなど幅広くカバーしており、抗がん剤や放射線治療との併用、または単独での治療が可能です。
ただし、血液のがん(白血病など)の場合は治療適応外になることがあります。
治療実績
6種複合免疫には治療実績があります。
6種複合免疫療法(6回/1クール)を受けたがん患者様で、1クール終了後にCT、MRI、PETなどでがん病変の測定が可能だった
直近の144名(男性82名、女性62名)の効果判定結果は右グラフのとおりです。判定基準『A:大きく減少、B:減少、C:変化なし、D:少し大きくなった、E:大きくなった』のうち、A~C判定を進行が抑制されたと評価します。
治療の流れ
治療は採血と点滴のみで通院で行います。点滴時間は20~30分と短く、副作用も少ないため、患者様への精神的肉体的な負担が少ない療法です。
当院での治療スケジュールとしては、採血から約3週間で初回の点滴投与となります。3週間の間に、同仁がん免疫研究所で培養が行われます。その後は2~3週間おきに点滴投与とし、計6回の点滴で1クール完了となります。
当院で実際に治療を受けた患者様の声

70代 男性
大腸癌:食欲低下とともに体重が減り、椅子に座るのも辛かったです。治療を始めてからは食欲が出てきて体重が増え、元気に過ごせることが増えました。

30代 男性
脳腫瘍:半身麻痺がありました。治療を始めて脳腫瘍による浮腫が改善し、麻痺していたはずの腕に少しずつ感覚が戻ってきたときはとても驚きました。

80代 男性
肺癌:呼吸が辛く眠れませんでしたが、6種免疫療法で呼吸の苦しさが軽減し、夜よく眠れるようになりました。
6種複合免疫療法に関連したリンク
低分子化フコイダン
低分子化フコイダンとは
フコイダンとは海藻のぬるぬるした成分の中に含まれる硫酸化多糖類のことで、モズク、コンブ、ワカメなどに多く含まれています。
中でもフコイダンが最も多く含まれているのがモズクです。人体が十分に吸収できる分子量は3,000以下とされており、フコイダンの吸収率を高めるため20~80万あった分子量を
500以下へと低分子化したものが、低分子化フコイダンになります。
低分子化フコイダンの三大作用
低分子化フコイダンはがん細胞に対し、3つの作用が研究で明確になりました。①アポトーシス誘導作用、②血管新生抑制作用、③免疫力強化作用 です。
つまり低分子化フコイダンは、がん細胞に直接作用し、がん細胞を自然死(アポトーシス)に導きます。また、がん細胞に栄養を運ぼうとする血管が新たにできることを抑制し、
さらに患者さん自身の免疫力を高めることができます。
その他の機能
一般的に抗がん剤は正常な細胞にまでダメージを与え、いわゆる副作用としてあらわれます。これに対して、低分子化フコイダンはがん細胞だけに働きかけることが研究でわかってきています。
また解明されているフコイダンのその他の機能として、以下のようなものがあります。
抗腫瘍・抗がん作用(三大作用の他、転移・浸潤阻止、がん細胞接着阻止、マウスでのがん増殖阻害・延命効果)、抗ピロリ菌・抗潰瘍作用・胃不快感改善作用、
抗アレルギー作用・抗炎症作用、肝機能向上作用、抗生活習慣病作用、抗糖尿病作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、抗酸化作用(抗加齢)、血液凝固防止作用(抗動脈硬化症)、美肌作用(保湿、しわ、しみ、くすみ)
実際の臨床例
2009年春、当時76歳の男性は肺癌と診断され、7月から抗がん剤(タキンテール)治療を受けました。しかし年齢的にも副作用がきつく、セカンドオピニオンですすめられた低分子化フコイダンを抗がん剤とともに飲用するようになりました。1日300mlを飲み続けた結果、2週間後には腫瘍マーカーが正常値に戻りました。また1か月後の画像検査では当初6㎝の腫瘍が著しい縮小を示し、その後も小康状態を保っているということです。
その他体験談はこちらも参考にしてください。左の画像をクリックするとジャンプします。
低分化フコイダンに関連したリンク
詳細はNPO法人 統合医療と健康を考える会のHPも参考にしてください。左の画像をクリックするとジャンプします。
イベルメクチン
イベルメクチンとは
北里大学特別栄誉教授の大村智博士が1974年に発見した微生物が生み出す「アベルメクチン」をもとにした化合物です。1975年に大村博士がメルク社のウィリアム・キャンベル博士と共同研究を進め、オンコセルカ症やリンパ系フィラリア症(象皮症)の特効薬としてイベルメクチンを開発しました。その後、ダニによる疥癬症や糞線虫症など重篤な風土病の予防・治療薬になることもわかり、イベルメクチンは世界中で使用されています。また臨床現場では、副作用がほとんど報告されないことも優れた点であると言えるでしょう。この業績により大村・キャンベル両博士は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
イベルメクチンには複数のウイルスに対して、抗ウイルス効果があることが知られています。2020年に世界で爆発的なパンデミックを引き起こしたSARS-CoV-2に対してもその効果が期待され、注目を集めました。残念ながら、新型コロナウイルス感染症の特効薬として承認されるまでには至らなかったようですが、ある程度の効果(症状の改善率、死亡率の減少など)を示す論文は多数発表されています。さらに、注目を集めたことで多くの人がイベルメクチンという薬剤を認知し、抗がん作用についての研究を知るきっかけとなったことは有意義でした。
イベルメクチンのドラッグリポジショニング
ドラッグリポジショニング(DR)とは、既存薬や開発中もしくは開発中止となった医薬品・化合物を活用し、当初想定していた疾患とは異なる疾患の治療薬として転用する開発手法のことです。イベルメクチンは先述したように駆虫薬として開発されていますが、様々な研究により抗がん作用があることが多数報告されています。現状ではイベルメクチンががん治療に使用されることは承認されていませんが、いずれイベルメクチンのDRの可能性にスポットライトがあたる日が来るかもしれません。
当院でのイベルメクチン治療について
イベルメクチンの抗がん作用について、インパクトファクターを持つ様々な医学雑誌から情報を収集した結果、前立腺癌、卵巣癌、乳癌、胃癌、大腸癌、肝内胆管癌・混合型肝癌、膵臓癌、肺癌、膀胱癌、神経膠芽腫、白血病、悪性黒色腫など、様々ながんに有効性を認める可能性があり、当院ではがん治療の1つとしてTRYする価値があると考えます。がんの標準治療である3本柱が適応外だった場合でも、『最後まであきらめない』に応えるべく、選択肢のひとつとして提案します。
以下、参考文献の一部をリンクします。
・The multitargeted drug ivermectin: from an antiparasitic agent to a repositioned
cancer drug
・Antitumor effects of ivermectin at clinically feasible concentrations support
its clinical development as a repositioned cancer drug
・Ivermectin as a potential therapeutic strategy for glioma
・Ivermectin inhibits the growth of glioma cells by inducing cell cycle arrest
and apoptosis in vitro and in vivo
・Overcoming flumatinib resistance in chronic myeloid leukaemia: Insights
into cellular mechanisms and ivermectin's therapeutic potential
・Ivermectin and gemcitabine combination treatment induces apoptosis of pancreatic
cancer cells via mitochondrial dysfunction
・Integrated analysis reveals FOXA1 and Ku70/Ku80 as targets of ivermectin
in prostate cancer
・Ivermectin has New Application in Inhibiting Colorectal Cancer Cell Growth
・Ivermectin Inhibits Bladder Cancer Cell Growth and Induces Oxidative Stress
and DNA Damage
・胆管がんの原因遺伝子の特定と治療法の開発
・網羅的遺伝子スクリーニング技術を用いて卵巣がんに対する新規治療標的を発見
・抗寄生虫薬イベルメクチンによる抗がん作用を仲介するヒト細胞内標的分子の発見