059-326-8000
診療時間内にお電話ください

がん治療

がん治療は外科治療、放射線治療、抗がん剤治療の3本柱が基本の標準治療であり、どの治療も効果や副作用は人それぞれに違います。当院ではこれら3本柱に併用する形で、あるいは標準治療の適応外となった場合に単独でも治療することができる方法を提案します。またこれから提案するものは、抗がん剤による治療に伴う副作用、たとえば食欲不振であったり、倦怠感、白血球減少などを軽減する効果も期待できます。副作用により治療が持続的に続けられず、治療を中断せざるを得ない患者様は珍しくありません。
『がん治療を絶対にあきらめない。 最後まで希望を捨てない。』
当院はそんな患者様に寄り添い、助けとなれるよう日々邁進してまいります。

6種複合免疫療法
低分子化フコイダン
高濃度ビタミンC点滴
イベルメクチン

高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンCについて

歴史
1970年代、ビタミンCの点滴と経口サプリメントで、末期進行がんの患者の生存期間を4.2倍から6倍も延長することが医学誌に発表されました。 2005年に米国の国立健康研究所、国立がん研究所、国立食品医薬品局の科学者により「高濃度のビタミンCは選択的にがん細胞を殺す」という共同論文がアメリカ科学アカデミー紀要誌に発表されました。「米国科学アカデミー紀要」は、投稿にはアカデミー会員の推薦を必要とし、「サイエンス」誌、「ネイチャー」誌、と並び称せられる権威ある科学総合雑誌です。これ以降、高濃度ビタミンC点滴療法はがんの補助療法として研究されるようになり、日本でも2007年から徐々にがん治療の選択肢として導入されるようになりました。 現在では米国、カナダ、日本などの大学病院で、がん患者を対象にした高濃度ビタミンC点滴療法の臨床試験が進み、論文も数多く発表されています。 これまでの論文から、高濃度ビタミンC点滴療法でがん患者の痛み、倦怠感、食欲低下、不眠などの症状が改善され、QOL(生活の質)を維持・向上させることがわかり、単独あるいは他の治療との併用でがんの進行抑制や腫瘍縮小例の報告もあります。

作用機序
糖代謝が盛んながん細胞は、糖を取り込みやすいという特徴があります。糖と類似したビタミンCはがん細胞積極的に取り込まれ、がん細胞の中で毒性のある過酸化水素を大量に発生させます。がん細胞には過酸化水素を処理する酵素のカタラーゼが乏しいので、発生した過酸化水素ががん細胞を死滅させます。 一方で正常細胞はカタラーゼにより過酸化水素による影響をほとんど受けません。 高濃度(20~30g)のビタミンCを静脈から直接体内に注入することで、抗ウィルス作用やがんの予防効果、全身の若返り効果、更に超高濃度(50g以上) のビタミンC投与では抗がん作用があるということが、これまでのノーベル賞学者達による研究で明らかになっています。

ビタミンCは正常細胞を活性化し、副作用がほぼないため他の抗がん治療と併用することも可能というメリットがあります。
標準治療に組み合わせて、あるいは標準治療の適応外の方にも広くおすすめします。

適応疾患

胃癌、大腸癌、直腸癌、肝臓癌、膵臓癌、腎臓癌、肺癌、脳腫瘍、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、白血病、悪性リンパ腫など、ほぼ全てのがん患者様に受けていただけます。

注意点
G6PD欠損症という赤血球膜の遺伝性酵素異常がある方は、溶血発作を起こす危険性があり、高濃度ビタミンC点滴療法を受けることはできません。また、腎不全で透析中の方もこの治療を受けることはできません。重度の心不全、大量腹水、強い浮腫のある方は、点滴で水分を血管内に入れることで病状の悪化をきたす恐れがあり、この治療ができない場合があります。

当院での高濃度ビタミンC点滴療法ついて

高濃度ビタミンCの種類について
点滴療法研究会より、ビタミンC液体製剤の場合は冷蔵輸送・保管されたビタミンC製剤が推奨されています。一般的な国産のビタミンC製剤は防腐剤が入っておりビタミンCの大量点滴には使用できません。 ビタミンCを大量点滴する場合は、防腐剤不使用の高濃度ビタミンC点滴に適した製剤、または米国薬局法USPが定めた2~8℃の冷蔵保存を遵守した製剤の使用が推奨されています。

当院は点滴療法研究会マスターズクラブの会員であり、アメリカで実施されている『高濃度ビタミンC点滴療法の標準的プログラム(Riordan IVC protocol)』と同じものを患者様に提供しております。また使用するビタミンC製剤も防腐剤入りの国産製剤は使用せず、点滴療法研究会にて推奨されている、Mylan社のビタミンC注射薬を採用しています。ビタミンC注射薬は温度変化によって不安定になるため、製造工場からクリニックまでUSP基準(米国薬局法)を満たした2~8℃の冷蔵保管が義務づけられています。Mylan社のビタミンC注射薬は冷蔵空輸にて日本に出荷され、安全に患者様に使用していただけます。

治療計画について
週2~3回ほど外来にて点滴を行います。濃度により点滴時間は異なりますが、1~2時間程度が目安です。
初日はG6PD検査、12.5gの点滴から始まり、点滴後にはビタミンCの血中濃度を測定します。次回以降はG6PDの検査で問題がなければ2回目25g、3回目50gと徐々に濃度を上げていきます。はじめは点滴後のビタミンC血中濃度は毎回測定しますが、その後安定してこれば漸減していきます。典型的な例では週に2回の点滴で6ヶ月間継続、その後の経過が良ければ週1回を6ヶ月、さらに2週に1回を1年、その後は月に1回行います。もちろん病状の違いがございますので、ビタミンCの量と点滴頻度は病状によって調整していきます。

費用について
自由診療のため、診察料・検査料・治療料などすべて自費でのご負担となります。ご来院の際に詳しくご説明いたしますが、ご参考までに当院の高濃度ビタミンC点滴療法に関する価格を一部提示いたします。初診、再診、手技料など別途必要です。

・G6PD検査:11,000円(初回のみ)
・血中ビタミンC濃度測定検査:3,500円
・高濃度ビタミンC 12.5g~100g:9,000~28,000円


参考リンク


受付

※ 木、日、祝日は休診日です。

診療受付
○ 9:00~12:30、16:00~18:30
● 9:30~12:30、15:00~17:00